商品の説明
日本で長く続く素材や技法を活かした服を展開するブランド「OSOCU」から、シルクのシャツが登場します。ほとんど着物にしか使われることがなかった「丹後ちりめん」の希少な無地の生地を用い、触れるだけで感じられる快適さがありつつ、気持ちがぴんと張り、心を整う時間を感じるシャツに仕上がりました。
袖を通し、ボタンをしめる。
この丹後ちりめんのシルクシャツは着るたびに、まるで着物を羽織るようにピンと背筋が張るような気持ちよさ、スイッチが入る心地よさを実感していいただける一着です。
糸から作られる、本来着物にしか用いられない希少な「無地」の丹後ちりめん。
このシルクシャツはその美しさを殺すことなく、日々着ていただける一着に仕上がりました。
白は絹の色をそのままに活かした、ほんのり乳白色の仕上がり。上品なツヤとちりめんの質感、そして柔らかなドレープの陰影が美しく見えるカラーです。
黒は「名古屋黒紋付染」の職人によって、吸い込まれるように豊かで深い黒色で染め上げられています。
丹後ちりめんと名古屋黒紋付染。この2つは今日でも第一礼装としても着用される着物「黒留袖」と同じ、伝統的な技術の組み合わせです。
※織り・染めの職人は同じですが、生地の仕上げや染料は洋服用途に合わせて着物とは異なる手法を採用しています。
黒色の質は、ひと目見ただけで印象を左右するもの。カジュアルな装いでも、品のいい印象を醸し出します。
一口に「黒」と言っても、濃いグレーに近いものや青みがかったものなど、実は様々な黒色が存在します。
その違いは、一般的に「黒」として市販されているものと並べてみると、より「深い黒」という表現がよく分かります。
名古屋黒紋付染は江戸時代より400年以上続くと言われている、伝統的な染色技術。 名古屋の地で創業100年あまりの山勝染工さんによって、職人の手で一つひとつ丁寧に染め上げられています。
いくら良い服でも日常的に使えてこそ価値がある、というのがOSOCUの考え方。
約一年かけて生地の仕上げ方や、染色と縫製の順序といった試行錯誤を繰り返しました。その結果、洗濯ネットに入れて弱水流であれば家庭で洗えることを社内で確認していますので、ぜひ日常的に使って頂きたいと思います。
※公的な機関で試験したわけではなく、あくまで社内洗濯実験による実地判断です。
※乾燥機の使用はお避けください。
丹後ちりめんとは、京都北部の丹後地方でつくられるシルクの織物。300年の歴史を持つ伝統工芸で、現代に至るまで主に着物の生地として利用される高級素材です。
織物の緯糸(よこいと)に撚糸(ねんし)という、ねじられた糸を織り込むことによって独特の表情を生み出し、シルクのツヤがきらりと美しく仕上がるのです。
ちりめんは、ただ美しいだけではありません。
「しぼ」と呼ばれる凹凸がシワの発生を防ぎ、とてもしなやかな触り心地。
着てみると非常に肌触りがよく、またシルクのイメージにはない弾力性があり、動きやすさを備えています。
これを実現しているのは、丹後ちりめんの織元「谷勝織物工場」の仕事です。
細い絹の生糸を機械にかけ、強くねじりながら一本の糸をつくりあげていく「撚糸」という工程。
絹には、水を含ませれば伸びる性質があります。それを利用し、糸に水をかけながら撚ることで、さらに強い弾力、伸縮性を生み出すのが「水撚り八丁撚糸(みずよりはっちょうねんし)」という技術。
今日では、日本でも数えるほどの工場でしか行われていない伝統的な技術です。
しかし、このように「糸からつくる」よりも完成された撚糸を他社から購入し、製職に集中する方がお金になりやすい、という現状があるのだそうです。
それ故に、歴史ある産地でも撚糸機を撤去する工場も多く、この丹後地方でも糸からつくることができる織元はかなり少なくなってしまったのだといいます。
「糸を作る工程の”撚糸”こそ、日本の繊維産業の技術として残していくべき大事なことじゃないかなと思っているんです」
谷勝織物工場の谷口さんは、そう語っています。
丹後ちりめんは、本来は着物に使われる素材として、無地の正絹生地を作ることがルーツにあります。
しかし新しい技術の導入や服装の洋装化という時代の流れを迎えた際、"柄織"に転向するメーカーも多かったのだそうです。
加えて無地は、織キズや汚れが目立ち安いためB品となりやすく、どうしても生産効率が悪いという難しさを抱えています。
そんな理由から「無地の丹後ちりめん」を得意とする織元は、産地でも数社となってしまいました。
絹の生糸から糸をつくる「撚糸機」を動かしている谷勝織物工場さんは、今でも無地の生地を作っている数少ない伝統的な織元です。
一反を織るのは、だいたい4時間程度。しかし糸を作る工程は実に3週間もかかり、生地として出来上がるまでおよそ1ヶ月という時間がかかるのだそうです。
連綿と続く日本の繊維産業は、歴史が紡いできた膨大なストーリーを秘めています。その背景を知ってみると、ただそれだけで魅力を放つ生地も多く埋もれていると感じます。
その歴史や、作り手の人々の思いを着る。そんな感覚を日々の暮らしに取り入れるのも良いものだと思うのです。
OSOCUは、言ってみれば「産直レストラン」のような立場で、素材や技術の持ち味をできる限り活かした服を提供したいと考えています。
今回のシルクシャツもその一環。
「丹後ちりめん」に限らず国産シルク生地は、コストを重視すれば選ばれにくい生地です。現に、シルク100%のシャツを目にする機会は多くありません。
実は今回も、他社からシルクの問い合わせを受けたことがきっかけで丹後シルクに辿り着きましたが、その案件は価格面で中断してしまいました。
ものとして魅力を秘めているのに、上記の理由で実現しないことがあります。だったら、自分たちで世に出そう。その気持が今回のシルクシャツを生み出しました。
今回のシルクシャツは流行のファッションと言うより、昔の日本人が絹の着物を日常的にでも特別な一着としても着ていたように、ちょっと良い普段着として付き合って欲しいと考えています。
日々をともに過ごし、長く付き合える製品ができたと自負しています。
タグ
販売者
プロジェクト
300年の歴史が息づく至高のシルクシャツ。日常に、美しい一着を|OSOCU
- 着物のように、着るたびに気持ちがぴんと張る。日常で着れるシルクのシャツ
- シルク100%の質感が美しく快適な着心地、着物に使われる昔ながらの「丹後ちりめん」生地。
- 「名古屋黒紋付染」で豊かな”深い黒”に染め上げた、和服の第一礼装にも使われる技術の組合せです。
谷健株式会社
商品の説明
日本で長く続く素材や技法を活かした服を展開するブランド「OSOCU」から、シルクのシャツが登場します。ほとんど着物にしか使われることがなかった「丹後ちりめん」の希少な無地の生地を用い、触れるだけで感じられる快適さがありつつ、気持ちがぴんと張り、心を整う時間を感じるシャツに仕上がりました。
袖を通し、ボタンをしめる。
この丹後ちりめんのシルクシャツは着るたびに、まるで着物を羽織るようにピンと背筋が張るような気持ちよさ、スイッチが入る心地よさを実感していいただける一着です。
糸から作られる、本来着物にしか用いられない希少な「無地」の丹後ちりめん。
このシルクシャツはその美しさを殺すことなく、日々着ていただける一着に仕上がりました。
白は絹の色をそのままに活かした、ほんのり乳白色の仕上がり。上品なツヤとちりめんの質感、そして柔らかなドレープの陰影が美しく見えるカラーです。
黒は「名古屋黒紋付染」の職人によって、吸い込まれるように豊かで深い黒色で染め上げられています。
丹後ちりめんと名古屋黒紋付染。この2つは今日でも第一礼装としても着用される着物「黒留袖」と同じ、伝統的な技術の組み合わせです。
※織り・染めの職人は同じですが、生地の仕上げや染料は洋服用途に合わせて着物とは異なる手法を採用しています。
黒色の質は、ひと目見ただけで印象を左右するもの。カジュアルな装いでも、品のいい印象を醸し出します。
一口に「黒」と言っても、濃いグレーに近いものや青みがかったものなど、実は様々な黒色が存在します。
その違いは、一般的に「黒」として市販されているものと並べてみると、より「深い黒」という表現がよく分かります。
名古屋黒紋付染は江戸時代より400年以上続くと言われている、伝統的な染色技術。 名古屋の地で創業100年あまりの山勝染工さんによって、職人の手で一つひとつ丁寧に染め上げられています。
いくら良い服でも日常的に使えてこそ価値がある、というのがOSOCUの考え方。
約一年かけて生地の仕上げ方や、染色と縫製の順序といった試行錯誤を繰り返しました。その結果、洗濯ネットに入れて弱水流であれば家庭で洗えることを社内で確認していますので、ぜひ日常的に使って頂きたいと思います。
※公的な機関で試験したわけではなく、あくまで社内洗濯実験による実地判断です。
※乾燥機の使用はお避けください。
丹後ちりめんとは、京都北部の丹後地方でつくられるシルクの織物。300年の歴史を持つ伝統工芸で、現代に至るまで主に着物の生地として利用される高級素材です。
織物の緯糸(よこいと)に撚糸(ねんし)という、ねじられた糸を織り込むことによって独特の表情を生み出し、シルクのツヤがきらりと美しく仕上がるのです。
ちりめんは、ただ美しいだけではありません。
「しぼ」と呼ばれる凹凸がシワの発生を防ぎ、とてもしなやかな触り心地。
着てみると非常に肌触りがよく、またシルクのイメージにはない弾力性があり、動きやすさを備えています。
これを実現しているのは、丹後ちりめんの織元「谷勝織物工場」の仕事です。
細い絹の生糸を機械にかけ、強くねじりながら一本の糸をつくりあげていく「撚糸」という工程。
絹には、水を含ませれば伸びる性質があります。それを利用し、糸に水をかけながら撚ることで、さらに強い弾力、伸縮性を生み出すのが「水撚り八丁撚糸(みずよりはっちょうねんし)」という技術。
今日では、日本でも数えるほどの工場でしか行われていない伝統的な技術です。
しかし、このように「糸からつくる」よりも完成された撚糸を他社から購入し、製職に集中する方がお金になりやすい、という現状があるのだそうです。
それ故に、歴史ある産地でも撚糸機を撤去する工場も多く、この丹後地方でも糸からつくることができる織元はかなり少なくなってしまったのだといいます。
「糸を作る工程の”撚糸”こそ、日本の繊維産業の技術として残していくべき大事なことじゃないかなと思っているんです」
谷勝織物工場の谷口さんは、そう語っています。
丹後ちりめんは、本来は着物に使われる素材として、無地の正絹生地を作ることがルーツにあります。
しかし新しい技術の導入や服装の洋装化という時代の流れを迎えた際、"柄織"に転向するメーカーも多かったのだそうです。
加えて無地は、織キズや汚れが目立ち安いためB品となりやすく、どうしても生産効率が悪いという難しさを抱えています。
そんな理由から「無地の丹後ちりめん」を得意とする織元は、産地でも数社となってしまいました。
絹の生糸から糸をつくる「撚糸機」を動かしている谷勝織物工場さんは、今でも無地の生地を作っている数少ない伝統的な織元です。
一反を織るのは、だいたい4時間程度。しかし糸を作る工程は実に3週間もかかり、生地として出来上がるまでおよそ1ヶ月という時間がかかるのだそうです。
連綿と続く日本の繊維産業は、歴史が紡いできた膨大なストーリーを秘めています。その背景を知ってみると、ただそれだけで魅力を放つ生地も多く埋もれていると感じます。
その歴史や、作り手の人々の思いを着る。そんな感覚を日々の暮らしに取り入れるのも良いものだと思うのです。
OSOCUは、言ってみれば「産直レストラン」のような立場で、素材や技術の持ち味をできる限り活かした服を提供したいと考えています。
今回のシルクシャツもその一環。
「丹後ちりめん」に限らず国産シルク生地は、コストを重視すれば選ばれにくい生地です。現に、シルク100%のシャツを目にする機会は多くありません。
実は今回も、他社からシルクの問い合わせを受けたことがきっかけで丹後シルクに辿り着きましたが、その案件は価格面で中断してしまいました。
ものとして魅力を秘めているのに、上記の理由で実現しないことがあります。だったら、自分たちで世に出そう。その気持が今回のシルクシャツを生み出しました。
今回のシルクシャツは流行のファッションと言うより、昔の日本人が絹の着物を日常的にでも特別な一着としても着ていたように、ちょっと良い普段着として付き合って欲しいと考えています。
日々をともに過ごし、長く付き合える製品ができたと自負しています。
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販売者
プロジェクト
300年の歴史が息づく至高のシルクシャツ。日常に、美しい一着を|OSOCU
- 着物のように、着るたびに気持ちがぴんと張る。日常で着れるシルクのシャツ
- シルク100%の質感が美しく快適な着心地、着物に使われる昔ながらの「丹後ちりめん」生地。
- 「名古屋黒紋付染」で豊かな”深い黒”に染め上げた、和服の第一礼装にも使われる技術の組合せです。
谷健株式会社
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