「今、あなたがMakuake STOREで欲しいものはなんですか?」
「今、あなたが
Makuake STOREで
欲しいものはなんですか?」
インタビュー 2023.1.6
各方面で活躍する人たちに実際に聞いてみました。思い入れのあるお買いものエピソードや今欲しいものの話から、気になるあの人のことをもっと知ることができるはず。だってお買いものは、今の気分や買いもの哲学、つまり人生をリアルに映し出すものだから。
たくさんのイラストや写真、仕事のメモやアイディアがコラージュされていて、まるでマリエさんの脳内をのぞいているような感覚になる事務所。
全体が1つのアート作品のようなその部屋のソファには愛犬のシャネルがくつろぎ、ベビーカーの中にはOlAちゃんが心地良さそうに眠っていて、そばではマリエさんが事務所のスタッフやメイクさんと穏やかにとても楽しそうに話しています。
「今日が産後初めての撮影なんですよ、途中でベビーが泣いちゃったらごめんなさい」。 OlAちゃんは、心配するマリエさんの言葉とはうらはらにスヤスヤ。
「若いころは出産に対して生活が変わる、体型が変化する、お金がかかるとか結構ネガティブなイメージが強かったんです。それが実際に妊娠・出産してみたら前とあまり変わらずに過ごせています。
仕事をいつまで休むとか、これ以上は休まないとか自分自身を縛らずに子どもの様子や自分自身を見つめながら、無理しないように意識しているおかげかも。
しないようにすることを決めるんじゃなくて、やっていて気持ちのいいことに注意を向けるというか注視するというか。自分なりの共存方法を模索しながら進んでいる感じですね。
そうしたら、子育てがとても楽しい。すべてが可愛すぎて、可愛いが渋滞してる!!っていう日々です」
本当に愛おしい存在に出会えて、1分1秒を惜しむように慈しんでいる様子が眩しいマリエさん。
でも、ここに至るまでには試練も葛藤もたくさん乗り越えてきたそう。
「小学校のころは規則も厳しくてかなり律された世界で育ったので、その感覚が私の根っこにあるんですよね。真面目というか、こうあらなければならないという感覚。振り返ってみると、目に見えないものに縛られていた時代が本当に長かったですね」
10代でデビューして一気に華々しい活躍を見せ、20代前半まで怒涛のように駆け抜けたその先に待っていた「一回休み」。一回立ち止まる以外に選択肢は他にない状態まで心身は疲れてしまっていたのです。
「強制的に休むことになって考える時間ができました。
自分自身と向き合い、本来的な健康や美しさを追求していくうちに〈エシカル〉なライフスタイル、環境・人・地域・社会に優しいライフスタイルの良さが私の健やかさに結びついた感じです。地球を守らなくちゃ!とか大きな視点の話ではなくて。
こうあらなければならないというものから自分を解放して内側を見つめた結果、自然と落ち着いた今の考え方。とても健康的に過ごせていると実感しています。
子どもが生まれたことで、さらに個人レベルの小さな視点から見つめる〈エシカル〉にシフトしているかもしれません」
2017年に自身のブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS」を立ち上げたマリエさん。
じつはこのブランドで作った「THE LEFT OVER LUG」(直訳すると“余り物ラグ”)という名の商品をMakuakeに出品した実行者でもあるのです。
「服を作るときには大量の布の切れ端、いや切れ端というレベルではない大量の布が廃棄されるんです。シルクやウール、ビスコースといった貴重で良質な材料も大量にそのまま産業廃棄物になるという現実。服を制作していてこれがどうしても気になって、廃材が出る場所まで行って、交渉して、自分たちで大量の端切れを回収して、車に積み込んで、ラグとして再生して……。ちょっと命懸けの作業でした。
もう一度同じことをできるかと問われれば難しいというレベルのことをやったので、サスティナブル、持続可能性とかの観点でいうと正攻法ではないのは自分でもわかってはいたんです。それでもなんとか形にした商品でした。
まだ〈エシカル〉や〈サスティナブル〉、廃棄物にアイディアや技術という付加価値を与えて新しい製品を生み出す〈アップサイクル〉といった言葉が一般的に通用しにくかった当時、背景やストーリー・伝えたいメッセージを商品に乗せて世の中に届けることができたのはMakuakeさんのおかげですね。ストーリーを届けたいという思いが一緒で、親和性が高かったと思います」
そんなMakuake実行者でもあるマリエさんにMakuake STOREで実際に今欲しいものは?と問いかけて選ばれてきた商品のラインナップ。その幅広さには正直驚かされます。
いったいどうやって、どんな視点で選んだのでしょう。
アメリカ・ウィスコンシンで過ごした高校時代、友人が手でやってくれた思い出が蘇るという脱毛方法を自動化した最新技術の脱毛器。
自分が子どものころに憧れていたキャリーケースに乗って運んでもらう夢を、これからたくさんするであろう旅でOlAちゃんに叶えてあげられそうな新時代のキャリーケース。
仕事でアイディアや絵を描いたり、家で掃除をしながら動画を見たりするツールとして欠かせないiPadの機動力をもっとあげてくれそうな専用カバー。
撮影現場で必ず使われる2大アイテムで、さらにいいものがないか、こんなものがあったらと常に模索していたら発見したアイディア満載のコードレスアイロンとフェイシャルスチーマー。
りんご型の土鍋は、おでん、一人鍋、ご飯炊きと日々家族のために料理する今の自分に絶対に便利なアイテムだからと買うサイズや個数を目下吟味中。
「並べてみたら本当に多種多様ですね。どれも自分の今の人生に欠けていて、こういうものがあったらいいなと潜在的に求めていたものが現実に商品化されていて、それに心動かされて選んでいる感じだと思います。
私の中の「あったらいいな」という思いが最新技術やユニークなアイディアによって商品化されたものがMakuakeさんには多い。だからすごい!と改めて感動しちゃいました」
「本当のことをいうと、昔は検索するより実際に見て買ったほうが早いし、実物を見ないとわからないと思っていた派なんです。
その当時、テレビ局のADさんが『忙しいしなんでもネットショッピングで済ませている』というのを聞いて驚いていたくらい。でも、今ならわかる〜!って共鳴できちゃうかも。
検索やセレクトといったネット上の情報と向き合う作業は結構得意なんです。
仕事で洋服を作るときは、妥協せずに作りたいもののイメージに迫るために、素材、技術、形、それらの値段など、すべてにおいて調べ尽くさないといけない。
それが今、ネットでのお買い物に生かされているかもしれません。
ふらっと入った店で選ぶよりも、ネットで探せば世界につながっていて、選択肢は星の数ほどある。いいものに出会えたときはとても手応えを感じる買い物ができるということに最近気づいたんです」
「たとえば育児で布おむつを使いたいと思って、お店をいろいろ探したりもしましたがなかなか見つからなくて。
最終的に使い勝手はもちろん、見た目も納得がいくものは南アフリカの小さな会社が手掛ける布おむつでした。ネットで見つけてオーナーに直接メッセージをして購入させてもらったんです。
私と同じようにサスティナブルなことに関心があり、地域の雇用を生み出すことに尽力し、そして子どもにとって心地いいものをと思っている一人のお母さんが運営している会社のものでした」
「ネットで買い物を効率的にするようになったのは、本当に子どもが生まれて劇的に変わった点です。その分の時間で、少しでも子どもと過ごす時間を増やしたいっていう気持ち。
自分自身の欲しいものや基準がしっかりあれば、ネットショッピングは最高に便利だと思います。
もちろん、今まで歩んできたなかで得た買い物の知識や経験があってこそ思えることかもしれないですけどね」
インタビューはOlAちゃんにミルクをあげたり、抱っこしたりしながら終始和やかに進行。
ミルクを飲み終わったOlAちゃんがカメラ目線でハイチーズ。
真摯に質問に答えていたマリエさんからもとびきりの笑顔が思わずこぼれます。
時に足を止めることも必要なくらいひたむきに何事にも向き合ってきた彼女に今流れる優しい空気感。そして同時に、周りの人が思わず惹きつけられてしまうようなブレない強さがそこに。
自分の感覚に正直に、たくさんの出来事や思い、モノと対峙してきた彼女は自然体の優しさとしなやかな強さを手に入れ、ママとして、発信者としてまた新たな歩みを始めたのかもしれません。
※本文中の写真は全て撮影時のみマスクを外しております
撮影/寺澤太郎
ヘアメイク/斉藤 誠(Lila)
マリエさんのお気に入りリスト
https://pmdonline.jp/